「モチベーション」が心配

カタカナ礼賛ですねぇ…。

「チーム・パシュート」って,わかりますかね?

「pursuit」ってのは,「追い抜き」みたいな意味の英単語ですから,「団体追い抜き」で,よくありませんか? カタカナのほうがカッコいいような気はしますけど,わかんないでしょうに…。

かといって,「カーリング」に適訳がありそうな気もしませんけどね。こうなったら,公営ギャンブルもカタカナにしちゃえば,カッコいいんでしょうかね? 「オヤジ感」がなくなって,ちょっとファッション的になるんでしょうか? あ,「ファッション」ってカタカナ遣っちゃいましたね。

公営ギャンブルっていえば,オランダ人と喋ったときに,「中野浩一さんをリスペクトしてる」みたいなことをいわれて驚いた記憶があります。中野さんって,日本では,頭髪をイジられる対象でしょ。ところが自転車競技が非常に人気のあるオランダにおいては,中野さんは,いわば「神」的存在なんだそうです。どうでもいいことに,かなり驚きました。

あ,公営ギャンブルの話でしたね。

何だか,オヤジっぽいマイナス・イメージのものは,すべてカタカナにしちゃえば,問題解決なのかとさえ,思っちゃいます。

う~ん,トレンディ(©小石田純一さん)。

というわけで,御質問をいただいたので御対応。フットワークが軽いんじゃなく,メール自体が非常に少ないんで,対応が簡単なだけです。

お題は,那須川天心選手について,です。

12日に身長のあるタイ人とやって勝ったけど,どぉ? みたいな御質問でした。

そのタイ人が,「戦績不明」っていう「スアキム・シットソートーテーウ」。

ちょっと調べたところ,タイ語では「เสือคิม ศิษย์ส.ท.แต๋ว」って書いて,カナで書くと「スアキーム・シッ・ソー・テウ」みたいな感じでしょうか。かなり曖昧ですけどね。

この試合に判定で勝った那須川選手は,これで戦績を24戦全勝(19KO)としたようです。で,K-1武尊選手との対戦も熱望されてるようですけど,どうやら,両団体が不仲なようで,実現は「?」なんだそうですね。ファンは熱望してるようですが,実際のところは,上のほうのビジネスに引っ張られたりしますんで,選手の意向なんて,ほぼ通らないのが現実です。

で,試合自体ですが,タイ人目線(?)でいうと,ジャッジがつけた50-48(2名),49-47ってのは,ちょいと疑問でしたね。あれがタイ的な採点だったら,ドローなんじゃないでしょうか? いや,日本でやってるんで,日本式の採点が正ではあるんですが。タイ人も日本でやることを飲んで来日してるはずですしね。

気になって調べたところ,那須川選手って,1試合もタイでやってないんですね。もしタイでやったら…,って考えると,遊ばれはしないでしょうけど,退屈な試合で負けちゃうことも考えられます。

そうなった場合,市場価値はガタ落ちでしょう。だって,「タイ」って,ちょっと笑いの対象でしょ? そんな国の選手に,そんな国で負けたら,嘲笑対象です。

今回のタイ人,長身ではありましたけど,打ち合い大好きでしたもんね。邪推ですが,プロモーターが打ち合いを好むタイ人を狙ってるんでしょう。邪推ですけどね。打ち合いが好きなタイ人を,「戦績不明」とか「タイの強豪」とかいって招んで,那須川選手が豪快に勝つことを狙ってる気がします。ナナメ見が過ぎるかもしれませんけど,「タイ人目線」だと,そんな感じ。

しかも,国際式関係者からは考えられないかもしれないことに,このタイ人は,大好きな打ち合いの中でのアゴの締めがちょっと甘いんですね。打ち合いをするにも関わらず,ちょっとアゴを放り出してるんです。もしかしたら,こっぴどい倒され方をしてないのかもしれません。パッと見,「大丈夫か?」って思っちゃうくらいに気になりました。

もっと気になるのが,那須川選手のモチベーションです。

国際式への参戦も口にしてるようですけど,「足あり」って,足首とか足の甲とかが腫れますから,ヘタすりゃ試合後の2,3日,歩けないんですね。でも,国際式では,そんなことないでしょ?(一応,勝っても試合後の休養期間が義務づけられてて,Miguel Bercheltの挑戦者候補がフィリピンのコミッションからクレームついて変更になってますね) で,ギャラが高い,と。世界各地でやってるものと,ほんのいくつかの国でやってるだけの競技とでは,まぁ,差があって当然だとは思いますが…。

あ,サッカー野球みたいな感じでしょうか。日本では野球も盛んですが,ヨーロッパ諸国では,かなりマイナー競技なんだそうですね。一方,サッカーは世界各国で行われてて,かつ,いろんな国で人気がある競技(タイでも)。日本に生まれて育っちゃうと,野球もメジャーに感じちゃいますけど,世界的には,そうでもないんだそうですから,「足あり」のマイナーっぷりも,国際式に比べると,非常にマニアックですそもそも「空手」すら理解されてませんし

あ,どうでもいいことですけど,タイ人の「เสือ」は「虎」って意味ですね。

またまだどうでもいいことなんですが,かつての世界王者「สามารถ พยัคฆ์อรุณ(Samart Payakaroon)」の「พยัคฆ์」も「虎」です。タイには虎が実際にいるんで(動物園にだけでなく),言葉もいくつかあるようです。余談だらけですねぇ…。

余談ついでに「อรุณ」は,「暁,夜明け」ですね。ですんで,「พยัคฆ์อรุณ」は「暁の虎」です。なお,タイ語を知ってるメリットはありません。

タイの選手はほぼ全員が芸名ですんで,この那須川選手とやったタイ人とかつて闘った「เพชรดำ(ペッダーム)」って選手は,前の「เพชร」が「ダイヤモンド」で後ろの「ดำ」が「黒い」っていう形容詞ですから,「黒いダイヤモンド」って意味です。タイ語は普通,名詞の後に形容詞がつきます。ムダ知識連発。

そんな「戦績不明」,「長身」の「謎のタイ人」っていう,「謎の強豪」要素の強かったタイ人ですけど,何試合か視聴した印象では,「トップのトップではないな」ってのが正直なところ。もちろん「弱い…」ってはまるで思いませんでしたが,正直,「最高級ではないな」って感じでした。確かに強いんでしょうけど,少々「雑さ」が目立ちました。非常によくいえば「活きがいい」って表現になるんでしょうか。現在の国際式で例えると(?),Luis Neryみたいな。「強いのはわかるけど,狙えね?」みたいに思えるでしょ(適切な比喩かどうかは謎)

打ち合い大好きなようでしたけど,その打ち合いの中で巧みに「おじぎ」したり腕でカバーしたりする防御も見られませんでしたしねぇ…。「打ち合い好き」ってのは,那須川選手が倒される惧れがあったものの,那須川選手が豪快に倒す「可能性」も非常に高かったわけで,そう考えると,判定は興行主にとって誤算だったんじゃないかと想像します。そう,描いてたのは,那須川選手の豪快なKO勝利だったはず。「謎の強豪タイ人」相手の,ね。前提として,那須川選手の実力が非常に評価されてる,ってことが,ありますよ。これまでにも何人かのタイの強豪を招いては,日本のエース・クラスがことごとく散ってますから,判定勝ちってのは,かなりの評価に値します。

話を那須川選手に戻すと,確かに,好選手だと思います。いくつか,好選手と判断し得るポイントを挙げときましょう。

まず,相手のハイ・キックをスウェイで外しちゃうところ。蹴りの「見切り」が早くて正確なんですね(解説者がいってたように,これはフェイントに引っかかる原因にもなり得ます)

以前に,Diego Corralesの見切りの早さとフェイントによる犠牲を御紹介しましたね。これは通常,利点なんですけど,欠陥にもなり得ます。

欲をいえば,相手をハイをスウェイして外したら,すぐさま,その上体の戻るタイミングで高い蹴りを返せればベスト。でも,那須川選手,こうしてミドルを返すところまでできちゃってるんで,非常に巧いと思いました。

また,試合進行中に,トランクスを上げる余裕がありました。これも,タイ人はわりと頻繁に行います。試合の「間」を熟知してる証拠といっちゃっていいと思われます。ホントに巧い選手になると,打ち合いの最中にトランクス上げるのがいますからね。「バカじゃん」とも思いますけどね。那須川選手,まだ若いのに,この点では完全にベテランの域を感じます。

左利きであることも,好条件の1つでしょう。以前から書いてるように,腹は左「しか」効きませんから,左パンチの腹打ちが器用に打てて,左の高い蹴りもスムーズに強烈に出せるのは,好印象です。

また,跳んでのバック・キックを狙ったり,過去には跳びヒザでフィニッシュしてたりと,気の強さも感じられますね。

ただ,この試合の契約がそうなんでしょうけど,レフェリーがブレイクかけるタイミングが早すぎるように思われました。

このタイ人,タイ人ですから,首相撲が器用なんですね。ですんで,近づいて相手の首を両前腕で挟んでコントロールしながらヒザ,っていうのを,普通に出すことができます。が,レフェリーのブレイクが早いんで,首相撲を展開する時間が非常に短いんですね。これが気になりました。

離れてるところから首相撲の攻防までを,変な比喩ですけど「1」~「10」としましょう。すると,タイ人同士であれば首相撲の攻防が「6」くらいから「10」までずっと続くんですが,今回のレフェリーは,「6.5」くらいでブレイク。「7」までは,やらせません。タイ人のもち味は,「ほぼゼロ」でした。

もちろん,タイ側もこれに了承してるはずです。が,もしレフェリーがタイ人だったら,もっと長く首相撲が展開されて,那須川選手がコントロールされる時間が増えちゃったんじゃないかなぁ,と。首相撲馴れしてない客には退屈な展開になる惧れもありますけどね。そんな非常に退屈な展開で,タイ人が勝っちゃったんじゃないかなぁ,と。

その他にも,レフェリーの不手際が目立ちました。

何度か,選手が手をキャンバスに着いたんですけど,その手を拭いませんでした。これ,ルール・ブックにも明記されてることで,選手がキャンバスに手を着いたら,レフェリーは自分のシャツで,その手を拭う「義務」があります。このレフェリーはそれを何度も怠ってました。素人?

ということで,お題の話(脱線ばっかりね)

那須川選手,非常にいい選手だと感じましたけど,挙げたように,ギャラに不満を抱かないのかが心配ですね。

国際式にも参戦する旨のことを公言してますけど,正直なところ,「足あり」ではギャラに不満だと思うんですよ。現在の「足あり」のギャラ事情を知らないんですが,想像では,国際式と1桁違うと思われます。クドいようですけど,「想像」ですよ。

ギャラが1桁違うのに,知らないタイ人とジャンジャンやることを考えたら,対戦相手のビデオも容易に入手できる国際式を選んじゃうんじゃないかなぁ…,っていう危惧があります。あ,筆者,「足あり」のほうが好きですよ。ですから「危惧」なんです。

「足あり」のプロが国際式のリングに上がれるか否か,っていう,デカすぎるくらいの問題はあるものの,この問題がクリアされちゃったら…,どうなるか,わかりません。それが「モチベーション」の心配です。だって,カネが欲しいのは,わりと自然ですもんね。

今回のネタを書くに当たって,わりとWikipediaを何度も見たんですけど,以前から誤情報とか不備とかが問題になってるように,わりとデカい問題があるんですね。

中でも最もコケたのが,タイ式の英雄である「ฉมวกเพชร ช่อชะมวง(日本では「チャモアペット・チョーチャモアン」って報じられることが多いようです)」がなかったこと。この選手,とんでもなかった選手で,実にタイ式で7階級9本のベルトを獲得しちゃった伝説なんですね。ジャンプの葛西紀明選手の比ではありません。でも,そんな「伝説」の項目がありませんでした。

そんなฉมวกเพชรと比較するのも変ですが,比較すると,今回のเสือคิมは数段,落ちます。いや,ฉมวกเพชรと比べるのが間違いではあるんですけどね。

そのฉมวกเพชร,日本で何試合かしてます。最初は1990年でしたが,この試合の直後に彼と喋ったところ,「日本の判定基準は知らされてなかった」とのことでした。結果としては,このとき,ヒザでダウンを奪う圧勝だったんですけど,もしギリギリの判定になってたら,少々,モメてたかもしれません。

驚いたのがฉมวกเพชรの技巧です。

例えば,接近戦で相手が右クロスを出したときのこと。

サウスポーのฉมวกเพชรはこれを「おじぎ」で小さくくぐって,左ヒジを返しちゃってたんですね(当たりませんでしたけど)

また,相手が右腕を伸ばして首相撲に来るところに,これまた「おじぎ」してくぐって,相手に後ろから組みついちゃってました。さらに,向き直して正対しようとする対戦相手を,グルグルと回しちゃってました。「お前の魂胆は,バレバレだよ」と,いわんばかりに…。

ฉมวกเพชรが獲得した最初の王座は,102(46.27kg)でした。タイ人は総じて小さいんで,「102」っていう国際式にはないタイトルが存在します。

思い出しちゃいました。ฉมวกเพชรが最初に王座に就いたときの対戦相手が,สามารถ พยัคฆ์อรุณ(Samart Payakaroon)でした。当時はまだ両選手とも無名に近かったものの,後の大スター同士の対戦だったわけです。

国際式ファンの方のほうが多いと思いますんで,こんな喩えをしてみましょう。

例えばRicardo LópezとかAlexis Argüelloなんてのは,ビデオで再見すると,「ここは,これなんだよな」っていう的確すぎるくらいの技術の選択をします。これが,性格悪いสามารถとしましょう。選択を間違えないんです。

が,ฉมวกเพชรは,そんな思考を超えちゃうんですね。あ,単純に筆者の想像が貧相っていう問題があるのかもしれませんけど,まるでRoy Jones, Jr.みたいに,筆者の想像を超えるんです。「ここは,これだろう」っていう,後々での冷静な時間がある場面での思考を,瞬時に超えるんですね。

「そんなん,ありか?」ってことを,やってのけちゃってました。

สามารถはสามารถで,これまた天才的な動作を披露してましたね。

相手のミドル(腹部を狙う蹴り)をスウェイで外して,強烈なハイ・キックを返す芸当を見せてました。ハイをスウェイするのは,わりと頻繁に見られるものの,ミドルをスウェイ,って,「ブロックのほうが楽だろうよ」って思っちゃいがちですけど,それを平然とやってのけちゃう芸当を見せつけてました。

あ,สามารถの話を続けると,性格が悪いでお馴染みの(ちょっとだけ喋りましたが,確かに,イヤな感じでした)สามารถは,相手が打ち合いに強いと見ると,サウスポーの右前蹴り「だけ」で遊ぶ悪癖がありました。絵に描いたような安全運転で,でも,その前蹴りが強くて,相手を吹っ飛ばしちゃうくらいだったんですね。人間的には最悪でも,技巧は声が出ないほどに最高でした。

前蹴りは攻撃動作ではなく,「押さえ」ですけど,タイミングもよくて相手が尻餅をつくことさえありました。で,勝っちゃう,っていう,ホントにイヤなヤツでした。

で,これまたWikipediaに項目すらなかったんですけど,かつて,日本人の「102」の選手がいました。

その選手は,平常時すでに112なかったんですね。日本のキックの場合,最軽量級が112とか118で,「ジュニア階級(スーパー階級)」なしでしたから,その選手は「仕方なしに」タイで闘ったそうです。ただし,ギャラは日本円にすると,嘲笑するくらいの「端た金」でしたけどね。でも,彼にとっては,それしかキックをやる手段がなかったそうです。「国際式やりゃよかったじゃん」って意見もあるかとは思いますがね(視力が弱かったんで,国際式の視力検査に通らなかったはず,っていう事情もありました)

そんな102だった日本人選手とは,那須川選手のモチベーションは大きく違う気がするんですねぇ…。悪い表現になっちゃいますけど,タイ人基準でいうと,那須川選手は「トップのトップ」って感じはしません。ただ,「タイ人を除く」と,かなりトップだとは思うんですね。ですんで,「タイの謎の強豪」よりも,タイ人が入れない「世界王座」に行くかもしれません。あ,「足あり」に残るとすれば,ですが。

問題は,タイってところが,異常なくらいに物価の安い国だ,ってこと。つまり,カネ目的でタイに行く意味は,微塵も感じられない,ってことです。逆は大いにありますけどね。日本の感覚での「端た金」が,タイ人のとっての「大金」ですから。国際式発言も,もしかしたら,ギャラを知っちゃったからでは…,と,邪推します。

タイ式のトップ選手が,1試合30~50万円ほどで大満足ですからね。そんなの「端た金」でしょ。

おそらく,今回の試合でタイ人は,100万円以上のギャラを得たことでしょう。「日本で判定負けした」ってのは,キャリアの汚点にはならないと考えられます。で,「100万円」。大儲けです。

ナイツのHIT商品会議室』で,進行の小坂井祐莉絵さんがカネを最も欲しがってるらしいことが暴露されましたけど,実際,カネでしょ? 那須川選手はまだ若いんで,そんなに執着してないことも考えられますが,もはや,ギャラの「大違い」に気づいてることでしょう。そうなると,どうなんだか,って思います。

で,もっと問題を挙げると,今回の対戦相手であるเสือคิมの戦績を「不明」としたところ,ね。

ホントのところはわかりませんでしたが,もっと真剣に調べれば,わかったんじゃないでしょうか? 「謎度」を上げたい興行主の狙いに感じちゃいます。ただでさえ「タイ人」っていえば強そうなのに,「戦績不明」ですもん。「調べろよ」って感じ。

邪推しちゃうと,案外,負け数が多いんじゃないかとさえ,考えちゃいますもんね。負け数が多いんで,戦績がウリにならない,と。ウリにならないから「不明」にしちゃえ,と。「不明」があり得る国ですから…。邪推ですがね。

と,いろいろ考えていくと,どんどん,「何のために?」って思っちゃいます。ギャラを考えちゃいますんでね。国際式だったら1桁上ですもん。いや,勝ち続けられるか,っていう疑問もありますけど,左利きのサウスポーですから,日本は勝ち抜けるでしょう。「和式」のサウスポー対策は,かなり怪しい感じですからね。

大昔の,沢村忠さん(裏話,いろいろありますが,書けません)とか藤原敏男さんみたいな時代には,「上にはタイがある」ってことになってて,それがモチベーションになってたと考えられます。が,情報がこれだけ容易に入ってくる時代に,「安いタイ」に魅力を感じられるか,疑問です情報が容易に入る時代の「戦績不明」って,それこそ不明でしょ

ということで,まとめると,今回のタイ人は,確かに実力者でした。が,あれだけ首相撲を封じられちゃって,日本式の採点で,さらには,あれだけ「謎度」を高められちゃうと,プロモーターが「特定の狙い」をもってたと邪推しちゃいます。那須川選手に期待はできるものの,「とり巻き」に,若干の残念さを感じちゃうんですね。

好選手なだけに,その「とり巻き」に搾取されないことを望みます。

結論みたいなことを書くと,心情的には,また,資本主義経済社会としては,那須川選手にはもっと対価があってもいい,とは思います。でも,「足あり」ってのは市場が小さすぎますし,さらには,そのトップがタイっていう,まぁ「貧乏国」ですから,安くても仕方がないか,っていう気もします。

そんな中で,今後,どう進んでいくかに興味はありますけど,さほど期待はしてません。期待「できません」って感じでしょうか。売り方が,「素人を騙しちゃえ」感が強すぎる気もします。まぁ,それが興行なんですけどね。

島田洋七師匠が,先のM-1を評して「4,000組の中であれかい」みたいなことをいってましたけど,そんな感じかもしれません。まぁ,日本にいてタイのトップのトップを見る機会もないんですが…。

あ,最後に結論らしきものが出ました。「タイ語は読みづらい」。以上。