まだニュースでしか見てないんですが,比嘉大吾選手は快勝だったようですね。初回に粉砕ですから。
ただ,ニュース枠だけの印象でいうと,近間になると頭を近づけて,動かなくなっちゃてました。近間で左右の肩や鎖骨を相手にぶつけたり,前腕で押さえたりする芸はなし。まぁ,これが「和式」ではあるんですけど,今のところ,若さゆえの体の馬力で押してる「だけ」で,同様に馬力があって近間の巧い選手とやったら,あっさり粉砕されちゃう気がします。それが「和式」です。きっと「パワーの差」とか,いわれるんでしょうけどね。技術の差ですからね。ボクシング知らねぇわぁ…。「ショート」の存在すら知らない,サウスポー相手に左に回ることを強要する,などなど,知らないヤツらが多すぎます。「間違った古典」を疑うことは,罪なんでしょうか? さらには「左に動く」をこを「左回り」って,いっちゃってる体たらく。コーナーで「左回り!」って指示が大声で飛んだとして,「正しい」選手がラウンド後に怒られるとしたら,この世界,無茶苦茶です。無知やバカこそ犯罪でしょう。
もう1つ気になったのが,相手選手の名前。彼の名は「Moisés Fuentes」ですから,カナで書くなら「モイセース」みたいになります。
ちなみに「Moisés」ってのは,いわゆる「モーセ(モーゼ)」です。あの,海を割ることでお馴染みの人物です。わかってると「モイセース」って発語するんですけど,一方,わかってると「モイセス」にコケます。「またかよ」って,ね。熱戦にケチがつきます。こんなんでいいんだったら,比嘉選手をBeginの一員として見なしても,いいことになります。沖縄ですし。
ついでにいうと,この姓,かつては確実に「フェンテス」って表記されてたはずです。「Juan」を「フアン」といい,「フエンテス」といい,ちょっとずつ現地音に近づいてる気がしますね。
傾向に話になってしまい恐縮ですが,スペイン語のほうがイタリア語よりも「音の立ち上がり」が遅い気がしてます(スペイン語とイタリア語は,わりと似てます)。
例えば,任天堂のキャラクターになってる「Mario」はイタリア系ですが,「マリョ」っぽく聞こえます。サッカーの代表だった「Baggio」は,「バッジョ」って表記してた局もありましたね。かくいう筆者は,語尾の場合のみ,別々に表記するように心がけてますんで,それぞれ「マリオ」,「バッジオ」って表記します。聞こえはそれぞれ「マリョ」,「バッジョ」風なんですけどね。
あ,そうそう,「美味しい」を意味する「buono(スペイン語だと「bueno」)」は,しばしば「ボーノ」って表記されますね。そんな感じ。スペイン語の「bueno」は「ブエーノ」っぽく聞こえるんですが,イタリア語は「uo」っていう二重母音が1つに聞こえます。
って,飽くまでも筆者の聞こえの傾向だけの個人的な感想です。
次。
大昔に大好評だった,「タイ人の倒され屋っぷりを暴く」企画をまたやろうと考えて,とりあえず2018年1月分の集計をしてみたところ,名前だけからタイ人と見られる男性選手を集めただけで,7戦0勝7敗でした。全敗ですよ,全敗。さらに,7敗のうち6つがKO負け。
これを,あと11ヶ月,やる気力が,ちょっと失せましたね。いや,半ば,義務だとは思ってますよ。でも,7戦全敗です。しかも1つを除いてKO負けですからね。
単純に,これを12倍すると,84戦全敗,ってことになります。さすがに2つ3つは勝つと思いますけど,どうなんでしょうねぇ…。
以前にも書いたように,試合のギャラっていうのは,試合結果にはまったく関係ありません。試合の契約時に,「○月◯日の試合は◯kgで◯円」っていうことが決定するんですね。体重やギャラに不満があれば,この時点で注文をつけます。で,成立すれば,よほどの見た目バレバレの無気力試合でもない限り,酷い負け方をしても,契約時のギャラは支払われます。
現在のタイの所得水準はわかりませんけど,感覚的には,日本円の10万円は,かなりデカいカネになります。タイといえども外国ですから,招いて日本で試合をさせて,10万円に満たないことは,まず,ないでしょう。つまり,「日本で試合をする」ってことは,それだけで「大金を得る」につながります。なのに,勝っちゃいますか? 少々,いいところを見せて,そして,豪快に倒される…。そんなことを狙っちゃいませんかね? 「あわよくば,また招んでもらおう…」って考えちゃいませんかねぇ…。
とりあえずは,2018年のタイ人集計をすべきでしょう。という自覚はあります。やれるか否かは別として…。
で,アマチュア界に激震です。
報道によると,2020年のオリンピック東京大会から,ボクシングが消滅するかも? とか。
いや,ね,以前から,怪しげな報道はありました。いわく,採点員の買収があったりとか,疑惑の判定が多い,とか。で,前回のリオデジャネイロ大会でも,いろんな不正があって,ジャッジのほとんどが資格停止処分を受けたんだとか…。
アマチュアにはさして関心もないんで(イヤな思い出もあったりで),記事を飛ばし読みしちゃってたんですけど,どうやら,ここに来てわりとオオゴトになってますね。
どうも元金メダリストが,ボクシングっていう競技の伝統を強く主張してますが,そんなことより「現状」が重要な気がしませんかね? そして,その現状の解説者たちの質の異常なまでの低さといったら…。どうです,廃止も納得でしょ。「あいつら」に未来は感じられません。
そんな中,2020年大会では,空手を正式種目にする,って。
以前にも書きましたが,普通に「空手」っていったら,それは「寸止め」を指すんですね。ですんで,「空手やってる」なんていうと屈強な感じを思い浮かべがちですが,実際には「人体を殴ったことがない」ことさえ,あります。ちょっと誤解を招き得る表現をすると,「恐れるに足らず」ってことにも,なりかねません。
その「寸止め」が正式種目になるわけですから,実際に当てる「ボクシング」よりも,モメそうな気がしませんか? だって,当てててもモメるのに,当てないで「今のは,当たってたら強かっただろ!」って主張がありなんですもん。
そこに,どんな根拠があるのかは疑問ですけどね。「タラレバ」の話ですから。そんなこといったらボクシングで実際に当てても,採点者が「ハタから見た印象」でしか,ないんですけどね。ちょっと「諦め」っぽくなっちゃいますけど,「所詮,他人の印象」でしか,ないんです。見続けてる選手には「思い入れ」があるかとは思いますが,その「思い入れ」がジャマになることも,少なくありません。
まぁ,それ以前に,ボクシングなんて,プロ・ボクシングの採点基準すら理解されてませんしね。解説者がインチキばっかりいってますし。しかも,その解説者自身が採点を理解できてませんからね。放送スタッフ全員も。「必ず点差をつける」が,信じられてるフシもありますからね。そういってるヤツは,ルールを読む能力がない人物です。
そんなバカ対応として,国際ルールを日本語でも発表していただけないものでしょうか? 国際的に,「お前の認識は間違ってるよ」って断言していただけないものでしょうか。そのくらいのことをしないと,「あのバカども」の意識は正されないでしょうからね。お前らも,ギャラもらってるプロなんだから,ルールくらい把握しろよ。
英語が読めないことは,予想に難くありませんもん。「アニキ」なんて,沖縄時代よりも東京に出てきてからのほうが長いのに,今も日本語,異常なほどヘタでしょ。かなり訛ってるでしょ。まるでアグネス・チャンさんの日本語みたいでしょ。アグネスさんも日本に30年以上いるのに,さほど日本語が上達してるようには思えませんが,「アニキ」なんて日本語しか喋れないのに「あれ」ですもんねぇ…。滝沢カレンさんを下回るのは,あの人物くらいかもしれません。ある意味,天龍源一郎さんを下回りますからね。
そんな「バカ対応」として,ルールを日本語で。で,バカを白日の下に晒す,と。バカは自分がバカなことに気づき難いようなんで…。
と,そんなプロでもモメるのに(あ,採点基準をわかってないバカどもは,とりあえず無視するとしても),アマチュアで大モメで,さらには「寸止め」を正式種目に,と。モメる要素しか思い当たりません。そもそも,「空手」ってものを,世界一,把握してない国民ですから,いいんですかねぇ…?
バカはボクシング解説者ばかりではありません(ボクシング解説者がバカなのは,もはや「前提」です)。
次。
マツダのCMにおいて,「T字路」っていう表現を耳にしました。
当然,正しくは「丁字路(ていじろ)」です。
これは年寄りっぽい,とか,そういう問題ではなく,「十字路」に対応する日本語の「丁字路」なんですね。「十字路」を「プラス字路」って,いわないでしょ? 「じゅうじろ」でしょ。「T」型の交差点は,アルファベットの「T」じゃなくて,「○丁目」の「丁(てい)」です。
TBSの『爆報! THEフライデー』でも「T字路」ってやってました。あの番組は今も字幕にわざわざ「ら」を入れてんのに,「T字路」です,って。「ら」を入れてんのは,単なる惰性なんでしょうね。何らかのポリシーがあるわけではなく,わかってもいないヤツが,勢いで,「とりあえず」やってるんでしょう。訳わかってないんでしょうね。
とはいえ,マツダがこれだけ堂々と間違える,ってことは,「それを正とすべきか」っていう考えも出てきます。「いやいや,CMスタッフがバカなだけだろ」とも思いつつ,「そういう時代なんだろ」とも,ね。
時代について行けてない自分自身を叱ります。
で,Fightnewsを見たところ,Paulie Ayalaの近況が報じられてましたね。御存知の方も多いとは思いますが,Ayalaは,ちょっと頭をやられちゃったらしいんですね(日本の解説者は明らかにイカレてますけどね。選手経験のないヤツまで,狂ってますし)。
あ,なお,「Ayala」って姓のアクセントは中央にありますから,「アヤラ」では通じない惧れもあります。
ちょっと関連することですけど,サッカー生誕の国であるイギリスにおいて,「サッカー廃止論」ってのが,わりと盛んなんだそうで。
曰く,「ヘディング」ってので,頭がやられちゃうぞ,ってことのようです。サッカー発祥の地なのに,ちょっと意外でした。
ボクシングはもちろん,身体的接触のあるスポーツを俗に「contact sports」なんていいます。Ayalaはボクシングっていう,危険視されてる競技でやられちゃったんで,いい方次第では「自業自得」感もあるんですが,サッカーで頭がやられちゃうとは,思い難いでしょ。ところが,あるんだそうです。その結果,イギリスにおいて「サッカー廃止論」です。
そんなわけですから,体育の授業では「ヘディング禁止」もあるそうです。そのくらい,ホットな話題になってるそうです。あ,「ヘディング禁止」にしても,なお,「見学」ってケースもあるそうですから,わりと大々的でしょ。
今のところ,日本ではあんまり大々的に報じられてない感じですけど,イギリスではわりと社会的な話題になってるようです(イギリス行ってないんで,想像ですがね)。そのうち,日本でも社会的な問題になるかもしれませんし,そうなったらそうなったで,もう手遅れな感じもしますしねぇ…。どうなんでしょうか。
あ,みんなして,頭ぁやられちゃったら,幸せになるのかもしれません。いや,筆者なんて,やられ気味でしょうけどね。「やられ気味」の筆者が「バカ」って断言できちゃうくらいに,「もっと,やられちゃってるヤツら」が,この業界には多いんですけど…。