例の騒ぎで,「ダリ」が「Salvador Dalí」っていう後ろアクセントの姓だと知りました。同様に,南米の長細い国「ペルー」も「Perú」ですから,カナで書くと頭にアクセントを置いて読んじゃって,単に伸ばすだけになっちゃうんですけど,ホントは後ろアクセントで読むのが正解。
スペイン語は,通常,ケツから2番目の音節にアクセントがあって,例外の場合には,こうしてアクセント記号がついてアクセントが明示されます。ですんで,単純に読むだけなら英語より楽。ただ,スペイン語には名詞に男女の別があって,それによって英語の「the」に相当する語が「el(los)」になったり「la(las)」になったりするんで,ちょっと面倒だったりします。
これは筆者のスペイン語の先生と話してて「そうに違いない」ってことになったことなんですけど,メキシコの「Humberto González」のアダ名が「chiquita」で,これって,「little girl」って意味なんですね。あ,男性名詞だと「chiquito」で,田口良一選手に負けたペルー(あ,後ろアクセントね)のAlberto Rosselが「chiquito」でした。こっちのほうが適切な気がします。
では,なぜHumberto Gonzálezは「chiquita」か,ってぇと,彼はオカッパ頭で小柄だったでしょ? ですんで,若干,バカにし気味に「chiquita」だったんじゃないか,っていう結論に至りました。言語的には「chiquito」とすべきなんですけど,「女の子っぽい」ってことだったんじゃないか,と。想像ですけどね。
ちゃんと調べりゃよさそうなもんですが,ちょっと面倒なんで調べません。そんなに関心もない,っていうのが正直なところでしょうか。
話をボクシングに戻しましょう。
これまた,予想通りだったでしょ。久保選手も,ショート「ゼロ」だったでしょ。勝つ気はあったんでしょうか?
だって,久保選手って,長身のサウスポーでしょ。ってことは,相手がガンガン近づいてくることは,誰もが100%,予想できたでしょうに。ってことは,近間の打ち合いが起こることは,当然,予期できたはず。にも関わらず「ショート,ゼロ」って,どういうことなんでしょうか…。
放送(BSフジね。生中継ではありませんでしたから,結果がわかった上での視聴でした)では,コーナーのリポートで「左フックを打ちたい」みたいなことをいってましたが,ちゃんとカウントしてませんけど,久保選手,左フック「ゼロ」だったでしょ? まぁ,サウスポーですから左フックの優先順位は下がるとはいえ,「ゼロ」をコーナーが指示して,できるんでしょうか? そもそも練習してたんでしょうか,そんなパンチ。
おそらくは「和式」のサウスポーは左フックなんて,訓練したことがないはず。ってことは,「ぶっつけ本番」で「左フック打て!」って指示をしたんでしょうかねぇ…。あまりにも唐突な,そして,無理な注文でしょう。練習しとけよ,って感じ。選手も,陣営も。
これだけ近間の処理が問題で負け続けてるにも関わらず,ショートの体勢づくりに言及してる解説者はゼロ。何たるザマでしょうか。この国のボクシングには,「ショート」っていうのが存在しないことになってるんでしょう。九九でいえば「6の段」は,存在しないことになってるんでしょう。「小2」で習うのにね。「小2」未満です。
確かに久保選手,サウスポーの姿勢から,丁寧な左アッパーは打ってました。でも,左フックは,たぶんゼロだったでしょ? それを本番でいきなり「打て」っていわれて,打てるはずがありません。無理ありすぎ。いや,もし試合中に気づいたとしたら,ちゃんと次から訓練しといてね,って思います。たぶん,やらないんでしょうけどね。ショートの有用性に気づいてないはずですし。
基本的な5種のパンチを挙げた際,サウスポーは,ジャブ,左クロス,右フック,左の腹打ち,左フック,を挙げました。あ,右構えであれば,ジャブ,右クロス,左フック,左の腹打ち,右アッパーですから,後ろの手によるフックを必須とするのは,サウスポーに限られます。余裕があれば右構えの右フックがあっても問題はないと思いますが,この5つは,左右それぞれの構えで「必須」です。
なぜなら,サウスポーってのは,ちょっとした瞬間に,相手の頭が「左フックのチャンス」って位置になることがあるんですね。ですんで,ロング用の左クロスだけでなく,その「ちょっとした瞬間」を捕らえる左フックが必要になるんですね。これは「必須」,「義務」なんですけど,惨敗続きの「和式」サウスポーの面々は,ことごとく,このパンチを打てませんでした。つまり「必須」も,できてない,ってことです。
関係者が「小2」未満ですから,選手が「必須」をクリアしてなくても,仕方ないのかもしれません。カネはある「小2」…。あ,「小2」の1学期ね。
あ,そうそう。わりと「和式」のミット打ちやバッグ打ちは,「自分の好きな長さのパンチ」を繰り返す「のみ」になる傾向があるんですね。
これ,もちろん,肉体的には疲れるんです。息を止める時間が長くなりますからね。ただ,パンチの長さ合わせは少しも巧くなりません。好きな距離でやるだけですから。
でも,現場では実際のところ,そんな「自分の好きな距離」で闘えることのほうが少なかったりします。ですから,「ミットをもってる側」が,長さを調節しなきゃいけないんですけど,「打ちやすい距離」ってのは,かなりの確率で「受けやすい距離」とイコールなんですね。ですんで,「ミットをもってる側」も,「いいパンチ打ててる」って錯覚しがちなんです。使い道のないパンチで,満足しちゃうんですね。
そりゃ,好きな長さのパンチですから,当たりゃ,そこそこ強いんですよ。でも,そんなパンチが打てる機会って,そんなに多くありませんよ。苦手な,違和感を覚えるような長さ,位置を打つことを繰り返すのが練習なのに,好きなパンチを好きな長さで打って「自己満足」をするのみ。
「当たりゃ強い」,って,まるで8.6秒バズーカーさんみたいなことをやって,でも,息は上がりますから,満足度は高かったりもします。それで「やった気」になっちゃうんですね。ね,「和式」の選手って,持久力は無駄なほどにある選手が多い気がするでしょ。「自己満足」で体力訓練「だけ」してますから。
実際に必要なのは,いろんなところを打てる柔軟性な気がします。が,「ホームランか三振か」で,いいようです。それで満足なようです。そうやって,他のアジア圏よりも「1ケタ上」のギャラで世界王者を招んで王座に就く,っていうのが,黄金パターンのようです。
打率は求めません。稀にある「ホームラン」だけを求めます。だから,好きな距離で思いっきり打つのみの練習をします。
ところで,これをサーバーに載せる頃にはRomán Gonzálezがタイ人との再戦を終えてると思われますけど,あの選手を「ロマゴン」って略すの,やめませんか? だって,本人に通じないんでしょ? そんな略って,ありますかねぇ…?
御覧のように,この選手は「Román González」って名前ですから,「ロマ」のところにも「ゴン」のところにもアクセントは位置してません。ですんで「ロマゴン」って略す「はずがない」んですね。いわば木村拓哉さんを「ムラクヤ」って略す感じですから。「そこか?」って思うでしょ?
そのRomán Gonzálezのホントのアダ名は「chocolatito」なんですが,これ,どうやら,彼の祖父とか叔父さん(伯父さんか?)がプロ・ボクサーで,「chocolate」って呼ばれてたんだそうですね。で,その「little」なんで「chocolatito」と。
なんで「chocolate」か,てぇと,肌が褐色だったんだそうで。ニカラグアってのは,白人から,かなり黒い人まで存在して,そのうちの,かなり黒い部類だったそうです。Románも,そんな肌の色だったことから,「chocolatito」を継いだんだとか。
キューバ出身の「Kid Chocolate」っていう選手も,肌が黒かったことから,こう呼ばれたそうですが,「chocolatito」も,そんなことのようです。
そういえば,『WOWOWエキサイトマッチ』中で,浜田氏がすぐ「黒人選手は…」っていっちゃうんですよね。実況のアナウンサーとか字幕とかが,懸命に肌の色に触れずにトランクスの色で選手を区別してるにも関わらず,1人,「黒人選手は…」。肌の色でいっちゃえば1発なのに,肌の色には触れないようにトランクスの色で区別してることを,わかってんのか,わかってないのか…。「天然」が過ぎます。自由すぎます(別名「放し飼い」)。ボクシングの知識もありませんしね。
解説者としてはもちろん,指導者としても,どうなんだか…。あ,カネがあるから,いいのか。デキるオトナより,カネもってる「小2」のほうにヘコヘコするほうが楽ですもんね。