採点,再び

また某選手の話。

その選手はかつて,タイで試合を行いました。

あ,今,日本でも観光なら「ビザなし渡航」ってのができるそうですが(外国人として来日したことがないので未確認),タイってところもそうで,観光にはビザが要りません。が,収入を伴う場合には,ビザが要ります

ピースの綾部さんも,単に観光でアメリカに行くだけなら,ビザは要らないはず(これまた未確認)。が,アメリカで仕事をするとなると話は別で,ビザが要る,と。そこで,どうやらいろいろあるようですね。「行く行く詐欺」とか…。

これと同じで,タイは,単に訓練するだけなら「観光」扱いで入国できるんですけど,試合を行って収入が生じる場合には,ダンサーとかもそうらしいんですが,「興行ビザ」ってのが必要になるそうです。

ところがその某選手,ビザなしのままタイで試合を決行。「興行ビザ」なるものを知らなかったようなんですが,立派な「不法就労」ですよね。完全なる犯罪でしょう。「知らなかった」は通用しないはず。

そんな事件がありました。たぶんもう時効でしょうし,時効じゃないことも考えて,名前は明かしません。

次。

どこで見たのかは失念しちゃいましたが,またもジョー小泉氏,英文レポートで「speedster」って語を,誉め言葉として使ってました。誉めてないのにねぇ…。もし訳すなら,「スピードはあるけど,他はからっきしダメな…」っていうことになります。誉めてないでしょうに。

って考えてたら,そんな日本語を思いつきました。「貴様」です。

これ,外国人から見ると,敬称だと思うんだそうです。両方とも,丁寧な文字ですからね。でも,単純に「you」を「貴様」っていったら,たぶん,聞いた側は怒り狂うでしょ? 例えば,「好きなたべものは?」くらいの軽い質問でも,「貴様の好きな食べものは?」って訊かれたら,「ケンカ売ってんのか」って思うはず。「speedster」は,そんな感じです。

本気で心配になりますよ。あの人の英語やスペイン語は,通じてるんでしょうか? まるで出川哲朗さんの「はじめてのおつかい」クラスなんじゃないでしょうか。あの企画を見てると,「対してる外国人が偉い」って感心するんですが,小泉氏と喋る外国人も,相当なものなんじゃないでしょうか。だって「貴様」ですよ。そんな怒り狂う,ケンカ売ってそうな語を多用する人ですから,並の人だったら平常心を保てないかもしれません。

髪型こそ違えど,小泉氏は出川さんと同レベルと見ちゃっていいかもしれません。

次。

あー,またやっちゃってましたねぇ。浜田剛史氏,また「どのラウンドも必ず差をつける」みたいなことを断言しちゃってました。

一緒に解説してるジョー小泉氏も小泉氏で,モメごとが大好きなんですから,正しゃいいでしょうにねぇ…。まぁ,その小泉氏も「有効なクリーン・ヒット」を「ダメージで判断」っていっちゃうトンチンカンぶりではあるんですけど,「10ポイント・マスト・システム」の「マスト」を「必ず点差をつける」っていうのとは違うこととわかってるんですから,正すべきです。何か,見えない力(カネ?)が働いてるんでしょうか?

それにしても,日本一デカいジムの技術責任者が,あれほどにバカな理解をしてる,ってのは,大問題でしょ。あり得ないことでしょ。採点くらい,わかってろよ,って,ねぇ。

これ,例えば野球だったら,盗塁とかホーム・スチールを「まったく知らない」って感じになります。ちょっと前の『探偵! ナイトスクープ』で,野球のルールを知らないカミさんに閉口する夫,ってのを扱ってましたけど,浜田氏のトンチンカン解説は,そんなレベルです。ルール知らないレベルです。強く速く殴りゃいい,っていう「だけ」の解釈なんでしょうか?

盗塁とかホーム・スチールを知らなかったら,「おいおい,なんで走ってんだよ!」って思うことでしょう。でも,ルールで認められてることですから,そりゃ,ピッチャーのモーションが異常にデカかったら,走るでしょ。でも,監督が盗塁とかホーム・スチールを知らない。そりゃ,走り放題でしょ。塁に出さえすれば,容易に得点に結びつけちゃうことでしょう。

かつて松村邦洋さんが,1試合で27盗塁を許した,なんてことをいってましたけど,もっと走れます。だって,盗塁,知らないんですもん。そんな監督,いますか? いないでしょ。でも,ボクシング界では,そんなヤツが最もデカいジムの指導責任者をやっちゃってるんですね。何をもって抗議するんだか。だって,「お前,ルール知らないだろ」っていわれて,終わりですもんね。

その浜田氏,Jhonny Gonzálezを評して,「キャリアを積んでボクシングをわかってきた」っていってましたけど,浜田氏にはそれは適用されないようです。何試合,見ようと,少しもボクシングを理解しないようです。カネがあるジムだから,いいんでしょう。世の中,知識よりカネです。ペンの力は弱いんです。まぁ,この国では,ペンの力もありませんけどね。あんな解説者ばっかりでは,ペンも育ちませんから。

件の山中選手のストップの件で,あそこのオーナーが文句タレてるそうですけど,わからなくもありません。だって,「単独日本最多」って,ボクシングを知らない人をも「騙し得る」でしょ。マニアやファンの方には気の毒かもしれませんが,興行の成否って,要するに「いかに素人客を招ぶか」っていうところにポイントが置かれますからね。

だって,ちゃんと見るだけなら,テレビのほうがいいでしょ。でも,テレビだと,無料でしょ。アメリカとかのPPVみたいに,興行を見るためにカネを払わないといけないシステムは,まだ日本には根づいてません(皆無ではありませんけど)。ですんで,言葉ぁ悪くなりますが,「いかに素人にチケットを買わせるか」っていうのが問題になって,そのためには,また言葉が非常によろしくないんですけど,「素人を騙せる売り文句」が必要になるわけですよ。そうなると,「単独日本最多」っていうのは,最適なんですね。

それがなくなっちゃったわけですから,「興行屋」にしてみたら,大打撃。選手の健康とかよりも,カネっていう点で,打撃が大きすぎます。「素人」を騙すことが困難になっちゃうわけですから。

あ,そういう意味では,「ショート,ゼロ」っていうのは,わかっちゃうと損なのかもしれません。「ダメじゃん」って思わせないほうがいいのかもしれません。そのために,カネで「数打つ」のがベストかもしれません。実力の向上は望めなかったりもしますけどね。ビジネス的には,カネをいかに集めるか,ってことが肝要でしょうからねぇ…。

そもそも,あの沖縄人,沖縄にいる頃よりも,東京に出てきてからのほうが長いのに,一向に標準語,向上してない感じでしょ。アグネス・チャンさんレベルか,あ,あの人は何ヶ国語も喋れるから別扱いだとすると,滝沢カレンさん級,ということかもしれません。四字熟語をいっていただきましょうか。

繰り返しますね。

採点を「まったく」理解してない,ってのは,野球でいうところの,「盗塁」を「なんで打ってねぇのに走っちゃってんだよ!」レベルです。それによって,結果として大差で負けても,「え? なんで?」っていう感じ。「だって,走られ放題じゃんか」って思われて,当然です。無知が過ぎます。ひどすぎます。

専門誌とかも,もっと大々的に「イーブンはあり」っていっちゃいましょうよ。そのくらいのルールを読む英語力,あるでしょうに。記者の人たちは確実にどっか大学を出てるはずなんですから,バカな解説者を「バカ」っていっちゃってください。

あ,記者もバカなのかなぁ…?