ヒザを叩いても「ロー・ブロー」

やってしまいました。バカが止まりません

大富豪有吉』って番組でも,時計回りのことを「左回り」って間違ってました。実況のアナウンサーが間違えるのはまだいいとしても,それをそのまま放送しちゃう,ってことは,スタッフ全員が間違ってるんでしょう。アナウンサーさんもスタッフさんも,確実に大卒でしょ? 大卒って,バカっていう意味なんでしょうか。一応は大卒の筆者は,半ば自虐的に「自分の名前を漢字で書けりゃ入れるんだよ」っていってますが,ホントなのかもしれません。もしかしたら,抽選かもしれません。バカが止まりません。飯田覚士選手だけがバカなわけではないようです。

問題は,こういうバカの比率かもしれません。

何かの記事で,いわゆる「ら抜き言葉」を使う率が過半数になった,って報じられてました。ですから,今やその「ら抜き言葉」を使うことはわりと一般的なんでしょう。これは悪いことばかりではなく,可能を示すのと,尊敬を意味するのとを使い分けることができちゃったりしますから,そういう意味ではよさそうです。いや,たぶんテストとかではダメでしょうけどね。

問題は,これを作文とかで使ってどうか,ってことでしょうか。教師も「ら抜き言葉」派だったらいいかもしれませんが,もし教師が「ら抜き言葉」反対派だったら,ペケになるんでしょうね。もしかしたら,書いた本人は,なんでダメなのか,理解できないかもしれません。言葉は変わりますしねぇ。

でも,「左回り」と「右回り」は不変でしょ。間違いは間違い。バカはバカでしょ。トレーナーに「左回りしろ!」っていわれて,正しい左回りをして怒鳴られたら,それはトレーナーがバカなんでしょうに。

バカの蔓延は,どうにもなりません。立川志らく師匠曰く,「バカは自分がわからない」そうですから,バカ自身が気づくことはないんでしょう。あのバカは,バカのまま突っ走ることでしょう

175戦は腹打ちで終わりましたが,今もロー・ブロー疑惑がありますね。放送でもいわれたように,ジョー小泉氏はロー・ブローの境界を「Nebel Line(ヘソの線)」っていってますが,これ,英語ではしばしば「Level of Nebel」っていうんですね。そう,ダジャレです。ラップでいうなら,完全に韻を踏んでるでしょ。

小泉氏,あれだけ,くっだらないダジャレを多用するクセに,「Level of Nebel」っていう基本中の基本のダジャレをいわないんですね。何なんでしょうか? もしかすると,気づいてないんでしょうかね?

ダジャレっていうのは日本にも古くからあって,落語ではこれで落とすことを「地口落ち」っていいます。例えば,「馬勝った(美味かった)」みたい感じ。でも,これはレベルが低いとされて,落語ではわりと「下っ端」が使います。ってことは,あの横分けオヤジは「下っ端」ってことになりかねません。

でも,英語圏ではダジャレの地位が高くて,つまり,ダジャレをいうには最低でも2つの「似た言葉」を知ってる必要がある,ってことで,わりと知的な遊び,ってことになってます。ですんで,もしかしたらデーブ・スペクター氏は本気でダジャレをおもしろいと思い込んでるのかもしれません。日本では嘲笑対象なんですけどね。

話を戻すと,基準は「Level of Nebel」ですから,それより下を叩けば,どこを叩いても「ロー・ブロー」ってことになります。下腹部に限りません。腿やヒザ,ケツでも「低打」です。

足のある競技では,あ,脚部を蹴る「ロー・キック」自体を禁止してるルールもありますから,「ローあり」に限りますけど,ローのある競技でのローの急所は「ヒザのちょい上」なんですね。ちょっとカッコつけて「アウト・ロー」とか「イン・ロー」とかいわれますが,実際に一番効くのは,正面です。

ですんで,パンチでも,ここを叩く,っていう反則が使い得ます。もちろん,反則行為ですから,レフェリーに見えるところで堂々と行える技巧ではありませんけど,ここを強打されると倒れます。人間は2本足で立ってますから,その足が効かなくなると,倒れるのは自然でしょ?

そういえば,横分けオヤジが著書中で,ボクシングについて「サッカーや野球と違って経験者が著しく少ない」,つまり「解説者は理解を助けねばならない」みたいなことをいってるわりには,それに相応しい行為をしてないように思います。インチキばっかりですしね。

経験し得ない,っていえば,「足に来る」っていうことも,普通に生活してたら経験しないでしょう。まぁ,経験しないほうがいいんでしょうけど,これは,自分の意志とは無関係に足が転ぶ方向に動いちゃうことを意味します。

これを,わりと簡単に体験する方法を見つけました。それが,「3時間ほど正座する」です。

すると,ヒザから下が,自分の意志とは無関係に動いちゃいます。足首が折れちゃったりします。で,転びます。頭では立とうとしてんのに,それとは裏腹に転んじゃうんですね。これが「足に来る」状態に非常に似てます。

ね,やっぱり,体験しないほうがいいでしょ?

と,ここまで書いたところで,井口資仁選手の引退のネタが入ってきました。

井口選手はアメリカまで行った選手。野球で真っ先に思い浮かべるのが巨人の長嶋茂雄終身名誉監督ですけど,しばしば長嶋監督は,「会話が擬音だらけ」っていわれますね。あれ,想像ですけど,「わかる人にはわかる」んだと思います。

パンチも,「肩で打つ」っていう概念があるんですね。たぶんボクシング経験者とかでパンチが打てる人だったら,これでわかると思われます。でも,パンチが打てない人からすると,「肩で打つ」っていう概念は理解し難いと想像されます(ちなみに,パンチができると,「肩凝り」にはなり得ません)

また,蹴りのインパクトも「抜く」なんて表現するんですけど,これまた,蹴りを知らない人にしてみたら,不思議な概念だと思われます。でも,蹴りができる人にしてみたら,「抜く」って言葉で御理解いただけると思われます。

そんな感じで,「わかる人にはわかる」表現があります。長嶋監督の言葉も,ハタから見ると,不思議な言葉ですけど,わかる人たちにしてみれば,「ギュッ」とかいう言葉で通じるんでしょう。そう考えると,筆者は野球をまったくわかってないんだろうなぁ,って,思うんですね。長嶋監督の言葉がまったくわかりませんから。

本来,解説者は,その「不思議な言葉」を理解させる義務があるはずなんですね。そう考えると,ボクシング解説者のクズっぷりったら…。

そうそう,正座する3時間があったら,何か他に有用なことにお使いください。